「Pouch」というサイトに「Design Nori」の話が掲載されていました。
これが非常に斬新なアイデアで、
伝統的な和の文様をレーザーカッターで切り抜いて海苔を加工したもの。
パッケージも上品な桐箱に収まっていて、大変美しいのです。
こんなことは日本人にはとても思いつかない、フランスあたりの日本好きの芸術家の作品かな?と思ったら、
驚くなかれ、これは日本で製造&開発された作品なのです!
そして今、海外で大変話題を集めているそうです。
海苔は、海外ではどちらかというと苦手な人が多いと聞いたことがありますが
このおしゃれな海苔を見れば、認識が一気に変わるのではないでしょうか?
瀬戸内からは、魚を従来とは全く違う形に加工した食品の話が届きました。
山口県在住の小野寺伸さんが、太刀魚をフライドポテトのような感じにした「たちうおスティック」や、
ホシザメ(のーくり)をナゲット風にした「のーくりナゲット」など、
今までは湯引きで食べられることが多かったこの魚を、
見事に「違う商品」へと作りかえることに成功しました。
この加工によって、ごく狭い地域で消費されるだけだったホシザメが
都市部の食卓で気軽に食べられるものへと変わるかもしれません。
そうなったら、地元の漁師さんたちにも大きな利益がもたらされる。
同じような視点で地方から都市部へと一次産品が送り出されることも増えていけば理想的です。
建築用語に「リノベーション」という言葉がありますが、
それは国土交通省の定義によると「新築時の目論見とは違う次元に改修する」という意味だそうです。
今回のこのふたつの話は、従来からある食品を全く違う視点から蘇らせたという点で
「食べ物のリノベーション」と言えるのではないでしょうか。
リノベーション食品、これからもっとキュレーションしていくのもアリかな??
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