町で見かける寂れたお店。
よく潰れないなあ、と不思議に思ったことはありませんか?
お客を見かけたことがないテーラー、古びた時計店、過去の遺物のような食堂。
もしかしたらビルや土地の所有者で、お店は趣味でやっているのかも?
いやいや、目につかないだけで実は昔からの馴染みのお客さんがわりとたくさんいるとか?
…なんて、思わず想像が膨らんでしまいます。
そんな折、面白い情報を見つけました。
NAVERまとめ「なぜ潰れない?客が入っていない「あのお店が儲かる」仕組み」というページです。
ここで紹介されているお店は、
・布団屋
・和菓子屋
・金物屋
・タバコ屋
・八百屋
・自転車屋
・眼鏡屋
・花屋
・写真屋
・アンティーク専門時計店
・はんこ屋
・電気屋
・竿竹屋
の13種類。私が知りたかった、寂れた食堂についての記述はないようですが、
でも町で見かける不思議なお店を相当数網羅しています。
潰れない理由は様々なのですが、目立つ要因として、
「原価が安い」「定期的に利用する顧客がいる」などがあるようです。
自転車屋さんなどは、近隣の郵便局がメンテナンスを全面的に依頼してくるので
潰れないという話を私も聞いたことがあります。
なんにしろ、町の不思議な店が潰れない理由が分かってちょっとすっきりしました。
このページは「潰れない店」という視点で情報をキュレーションしている好例です。
集めてみると、そこに共通する要因が見えてきて、その分野の動向がつかめるだけでなく、
問題点を改善する道が見えてきたりもします。
だからキュレーションが必要なのです。
そしてこの「潰れない店」のキュレーションから、私は自分が探していた
「村の鍛冶屋のビジネスモデル」のヒントが見つけられそうです。
以前このブログに書いた「かっこよすぎる鍬(くわ)の話」という記事で紹介した相田合同工場さんの話で
かつてはどこの村にもあった鍛冶屋が、日本初の「道具のカスタマイズ&レンタル業者」であり、
同社が「現代の村の鍛冶屋」を目指している、というものがありました。
最高の道具を提供することで、日本の農業を現代的に原点回帰させることに挑戦しているのです。
そして私は、各地に現代の村の鍛冶屋が復活すれば、日本の農村を元気にできるかもしれない、と直感しています。
町に根付いた一見寂れたようにも見える店がどのように成り立っているかという情報は、
村の鍛冶屋普及のためのビジネスモデルを考える上で、大いに参考になりました。
…そういえば、相田合同工場さんの鍬をまだ買っていなかった。
この夏は、通っている畑でその鍬を使いながら、村の鍛冶屋復活の仲間を募ってみようかな?
– NAVERまとめ「なぜ潰れない?客が入っていない「あのお店が儲かる」仕組み」
– 過去記事「かっこよすぎる鍬(くわ)の話」
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