今はまだ夏バテで食欲がない方も多いと思いますが、秋を先取りするのはファッションだけではありません。
現在食品業界でも、秋冬に向けた新商品が続々と発表されています。
私も日々新商品情報をキュレーティングしているのですが、
今回はそんな中から食指が動いた二つの商品をご紹介します。
ひとつは日清からカップヌードル味やチキンラーメン味のおにぎりが発売されるという話です。
9月1日から発売開始です。
これは単にインスタントヌードル味とおにぎりの融合、というだけでなく、
カップにお湯を注げば出来上がりというあのスタイルをおにぎりでも実現したという話のようです。
特別開発のカプセルに入ったおにぎりをチンするだけで、炊きたて熱々ごはんの仕上がり。
トレーのまま手にもって食べられる!
そんなカップ麺さながらのコンビニエントさを狙ったようですが、
おにぎりをお椀にいれてお湯を注ぐとお茶漬けになるという仕掛けもあるとか。
これってまさに、カップヌードルとチキンラーメンですよね。
ご丁寧に砕いた麺まで入っているとのこと。ラーメンライスの誘惑にも応えたということでしょうか…?
ふたつめはキッコーマン飲料が温かい野菜ジュースを発売するという話題。
「デルモンテ温野菜」という商品名で、こちらの発売は9月3日からだそうですが…
温野菜スープならまだしも、野菜ジュースを温めて飲むってちょっと勇気いるなあ、というのが私の第一印象です。
でもニュースリリースによると、温めても冷やしても美味しいというコンセプトで、
同じ野菜100%でも玉ねぎを炒めるなどスープ方向に少しシフトしているようです。
ほかにも調味料が入っているようなので、どちらかというと温野菜スープのほうに寄っているのかな?
スープを冷やして飲むのはなかなか美味しそうです。
この商品、野菜ジュースを温めて飲むか、温野菜スープを冷やして飲むか、
消費者にどちらに受け取られるかでヒットするかどうかが決まりそうです。
新製品情報を見ていると、既存の商品をリニューアルしていかに魅力を引き出すか、苦心の跡が垣間見えて、
私が考えている地域産物のリノベーション食品化を考える上でもとても役立ちます。
この二つの商品は、ちょっとした発想の転換で、商品のイメージを大きく変えることに成功したと思います。
さて、私はどんな「新・野菜商品」を開発するかな?お楽しみに!
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