今回は、面白そうな映画祭を二つご紹介します。
ひとつめは「国際有機農業映画祭」です。
有機農業と映画。しかも映画祭。有機農業を扱う、もしくはそれに関連する映画を集めたんだろうというのは推測できますが、
映画祭を開催できるほどそういう映画があるというのには驚きました。
これは2007年から日本で開催されているもので、なかなか思想性の高いものです。
毎年テーマを決めて、それに合わせた映画を集めて上映しています。
今年は「こんな世の中、ひっくり返さなあきまへん」というテーマだそうです。扇情的!
確かに食の現場を見ていると、世の中ひっくり返さなあかん!というのはそのとおりだと思います。
上映映画はドキュメンタリーを中心に、環境破壊や放射能問題、公害、有機農業など、
多岐にわたる視点から12本の厳選された映画をとりあげてあります。
2012年12月16日(日)、法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎にて。
シンポジウムや一般公募作品の上映会もあります。
ふたつめはもっとニッチ、「国際水映画祭」です。
これは9月1日(土)開催と、あまりに直近の話なのでみなさん見に行けないとおもいます……
でも、どんな内容か興味をそそられるのではないでしょうか?
実はこれから4~50年の間に、石油よりも水のほうが高くなる時代が来る、なんて話もあるのです。
これから水資源の話は食糧危機と同じく、世界を揺るがす大問題になっていく可能性があります。
そんな未来の話ではなく、現在を見渡しても、世界には水に恵まれた国と恵まれない国があり、
アフリカの貧しい人たちがどれだけ水で苦労しているかは想像に難くないでしょう。
豊富に水があっても、公害や放射能で汚染されてしまえば、深刻な健康被害の温床になります。
水の問題は、私たちの命に直結した、食料よりもある意味深刻な話なのです。
上映作品は、干ばつや汚染に関する選りすぐりのドキュメンタリーが5本。
場所は青山の国連大学です。
食や農、水などに関するドキュメンタリーをこれだけ見られる機会は
なかなかありません。
これからこういう映画祭がどんどん増えて、皆の意識を変えるきっかけになればと思っています。
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