去る8月31日は「野菜の日」でした。
ヤ(8)サ(3)イ(1)ということで野菜の日、だそうですが、その日に合わせて、
前日の8月30日の毎日新聞電子版に「野菜が似合う有名人」のアンケート結果が発表されていました。
これは種苗メーカー大手のタキイ種苗による調査で、全国の20才以上の男女600人(農業従事者を除く)を対象にインターネットで実施したもの。
その結果、1位に輝いたのは2年連続で「AKB48」だそうです。
2位はSMAP
3位はTOKIO。
AKB48は「野菜ジュースのCMに出ているから」「色とりどりで、いろんな野菜みたい」「野菜の歌を歌っている」
SMAPは「番組でも料理を作ったりして野菜のおいしさを知っていそう」「野菜をぱくぱく食べているイメージがあるから」
TOKIOに関しては特に触れられていませんでしたが、後述の「家庭菜園で一緒に野菜を育てたいと思うタレント・有名人」で
1位になっているため、やはり番組で実際に農業をしている様子がよく知られているための受賞でしょう。
この部門の1位も2年連続の受賞だそう。
その、野菜を一緒に育てたい部門の有名人は、
2位が同点で高木美保と嵐。
高木美保さんは実際に農業に従事していることが知られています。
嵐は、一緒にわいわい野菜づくりをできそうなイメージを持たれているようです。
こうやって見ると、AKB48と嵐だけがなんだか浮いている感じがしますね。
他の入賞者は野菜料理や農業など、何かしら実際に野菜に触れている方々なのですが、
AKB48と嵐に関しては、やはりその人気が先行しているように感じられます。
私の感覚では、特にAKB48は野菜のイメージからはほど遠い感じがしますが、人気があるということはこういうことなのですね。
これは、今後のマーケティングに役立ちそうです。
(私だったらこの賞のなかに、有機野菜やお米を作ってレストランを経営している女優の工藤夕貴さんや
農業コンサルタントとしての活動が知られる俳優の永島敏行さんなんかを入れたいところです)
好きな野菜に関しては、4年連続で「トマト」が1位。ポイントも前年よりさらにアップしています。
2位も去年に続いて「じゃがいも」。これは野菜が嫌いな層からも人気を集めているそう。
3位は「すいか」。そうです。すいかは果物ではなく野菜なんですよ!
トマトはやはり、「リコピン」の持つ美容や健康への効果が人気の秘訣のようです。
リコピンには強い抗酸化作用があることが知られており、
肌の光老化の改善やしわの減少、メタボ予防や脳の神経細胞の保護、さらには
喘息症状の軽減、抗アレルギー作用、
母乳の質の改善、網膜の保護、パーキンソン病発症の抑制など、実に様々な効果を持つことがわかってきました。
トマトを苦手とする子供でも、火を入れてソースなどにすれば食べやすいし、
実際に火を入れたほうが栄養価は高いそうです。
一方、苦手な野菜の1位は「セロリ」。3年連続1位だった「ゴーヤ」を2位に抑え、初の1位獲得となりました。
3位は「ピーマン」。どれも一癖ある野菜ばかりです。
逆に言えば、これらの野菜を食べやすくする料理の知恵を見つければ、
そこから新しいヒット商品が生まれてくる可能性があります。
特にゴーヤなどは、夏の暑さ対策の緑のカーテンによく使われる野菜で、
苦さを抑える食べ方が広まれば、環境効果も高まりそうです。
タキイは毎年野菜の日に合わせてこの調査を行なっており、過去のデータを参照することもできます。
こうして継続的に調査していくことで、野菜のイメージに対するトレンドがつかめます。
アグリキュレーターとしての仕事には、とても大切な要素です。
今後も注目していきたいと思っています。
– TAKII information 8月31日
– 毎日jp 「AKB48:に年連続で「野菜が似合う有名人」1位に 2位はSMAP
– カゴメ トマト大学医学部 トマトの機能・効能について
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