今回は、「商品の売り方」に関してキュレーションしてみましたので、ご紹介します。
日本経済新聞の9月20日の記事に、「おうち外食」なるものが流行の兆し、とありました。
ファストフードやファミレスの馴染みの味を家庭で再現して楽しむのだそうです。
そうえいば何年か前に、ケンタッキー・フライドチキンの味を再現しようと試行錯誤する様子をどこかのサイトで読んだことを思い出しました。
あの時は、皆で頑張っている様子にやっぱりあの「秘伝のスパイス」を再現するのは難しいのだな、
なんて思っていたのですが、今では特に主婦層にこの再現レシピが人気だそうです。
ケンタッキー・フライドチキンは定番中の定番で、検索するといくつものレシピが出てくるし、
記事のなかにはミスタードーナツの「ポン・デ・リング」を再現した主婦の話まで!
製造元に電話をしてレシピを聞いたりまでするのだそうです。
外食産業もこの動きに反応しており、再現メニューを促す様々な施策をうっているようで、
そこには「作っているうちに本物が食べたくなる」という顧客獲得の狙いが見え隠れ。
主婦にとっても遊びとして楽しめ、外食産業にとっても固定客につながる。どちらにとっても得のある話のようです。
なかなか興味深いですね。おうち外食メニュー関連の外食産業のイベントをキュレーションするのもいいかな?
「おうち外食」で思い出すのは、「ガリガリくんコーンポタージュ味」が売れすぎて販売中止という話題。
これ、発売時は一体どんな味のアイスになるのか想像できなかったのですが、
このガリガリくんを温めてスープとして飲むのが流行ったりもしていたようです。すごい!
媒体ではガリガリ君用料理レシピの紹介も。
メニューは下記リンクを見てもらうとわかりますが、パンに載せてカナッペ風にしたり、パスタソースにしたり、
通常のガリガリくんからは想像できないような斬新な使い方をされていて、感心しました。
まさか低価格アイスが調理材料になろうとは!
似たような例だと、前にブログで紹介した「デルモンテ温野菜」というスープを思い出します。
温めてスープにして飲んでも、冷やして野菜ジュースとして飲んでもいいという商品なのですが、
これも「おうち外食」やガリガリ君の例のように、消費者発信のメニューが広がると大ヒットにつながるのかも?
アイスクリームといえば、冬に向けて続々と新商品が発表されている高級路線と、昔ながらの低価格路線に二分化されているのですが、
低価格路線でも多彩なラインナップで多くの人気を集めるガリガリくんはひときわ目立つ存在。
今回のコーンポタージュ味は、低価格アイスの新たな道を切り開いたともいえます。
ガリガリ君の次なる味からも目が離せません。
最後に紹介するのは、東京駅八重洲口地下にあるDoleの「バナナ自動販売機」の話です。
この不思議な自販機は2010年の夏から渋谷と稲城で設置が始まり、東京駅のこの自販機は、2011年に流行の「エキナカ」に初設置されたもの。
ニュースリリースによると、一人暮らしの学生やビジネス客をターゲットに、朝食がわりや小腹満たしへ向けた商品として開発されたそうです。
バナナを傷つけずに新鮮なまま顧客へ届けるために、自販機内では様々な工夫がされているようですが、
さて、この自販機、どのくらい成功しているのでしょうか?
9月13日に、Doleのアジア果物生産・販売事業を伊藤忠が買収するとのニュースが流れました。
そもそもこんな販売機を置いている事が事業不採算になってしまった原因のような気がしないでもないのですが……
この自販機、果たしてどういう行く末をたどるのか、定点観測してみたいと思います。乞うご期待!
– 日本経済新聞・ブームの予感「ミスドやスタバの味 自宅でそっくり再現」
– 「ガリガリくん」レシピ例
– Doleニュースリリース「バナナ自動販売機」
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