いくつかの記事で話題にしてきた「川俣シャモ」への福音となりそうな、興味深い情報を見つけました。
月刊誌「WEDGE」9月号に掲載された「人にやさしい技術」という連載記事です。
269回目の今回は、「微生物と食品飼料活用し強い養鶏を創る」というタイトルで、
岡山県赤磐市のアルム・エコチキンという会社を紹介しているのですが、
この会社の若い養鶏家が、食品残渣(ざんさ:絞りかす)飼料を作る際に微生物を加えることで、
飼料コストを低減させ、鶏の糞尿処理を不要にし、肉や卵の味も向上した飼料を作ることに成功したというのです。
これは輸入飼料の高騰に苦しむ日本養鶏界を救うだけでなく、遺伝子組み換え穀物の恐れがある
飼料を使わないことで、食の安全も担保できる画期的な発明です。
と同時に、食品残渣を出す側の食品メーカー、生産者、加工処理業者、販売店が一体となって機能する
「環境保全型養鶏」であり、
日本農業が生き残るためのひとつのヒントであると私は思います。
輸入飼料に使われている可能性が大きい遺伝子組み換え穀物とは、どういうものか?
その一端が垣間見える恐ろしい情報があります。
先日、「モンサントの不自然な食べもの」という映画の上映が始まったという記事を書きましたが、
その映画のFBページで衝撃的な写真が公開されました。
アメリカの「Food and Chemical Technology」という科学雑誌に掲載された
フランスのカン大学教授のジル=エリック・セラリニ教授率いるチームが行った実験で、
2年間、200匹のネズミを遺伝子組み換えトウモロコシのみで飼育したところ、
腫瘍や未知の重い病気に次々とかかり、ほとんどが死んでしまったというものです。
Nouvel Observateurという媒体の記事には、痛ましいネズミ達の写真も掲載されていました。
遺伝子組み換え飼料を避けることの重要性が、この情報から分かっていただけると思います。
川俣シャモが新しい国産技術を使うことで一日も早く米国産飼料と決別し、
安心・安全な真の地元ブランドとなることを願ってやみません。
– Le nouvel Observateurの記事(怖いのが苦手な方は見ないで下さい)
– TADAブロブ過去記事 それは本当に「ご当地ブランド」なの?
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