北海道で白菜の浅漬からO-157への集団感染が起きたことを覚えていますか?
一連の動きについて私はずっと危機感を持っており、Facebookのポストでも度々警鐘を鳴らしてきました。
しかし、ついに恐れていたことが起こってしまいました。
厚生労働省が漬物の衛生規範改正を決定し、10月内には各自治体に通知するというのです。
この内容がひどいもので、75度で1分加熱する、もしくは1リットルあたり100ミリグラムの濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液で10分間殺菌する、
という項目が入ってしまいました。
塩素にじゃぶじゃぶ漬けた漬物なんて恐ろしいと、今まで書いてきましたが、
本当にそれが現実となるのです。
この動きは、実際に漬物を売る側の業者すら反発しています。
話題の50℃洗いの研究によると、50℃を超えると細胞壁が壊れて(つまり火が通って)栄養素が外に逃げてしまうそうです。
塩素に着けるというのは、生理的にはもう、健全な食べものの域を脱してしまっています。
漬物というと気軽に野菜を取れる健康食品というイメージですが、
これからは少なくとも、市場に流通する浅漬に関しては、野菜本来の栄養がなくなった「ただの抜け殻」と思ったほうがよさそうです。
これが中食化のもたらす最も深刻な問題です。
忙しい現代社会において、手軽に食事を準備できる中食は便利かもしれません。
しかしその内容は、どんどん「食事」の本来の役割からかけ離れていっているかもしれないことを
果たしてどのくらいの人が気にしているのか?
安全な漬物を食べるには、これからはご自分の手で作ることをおすすめします。
特に、食の選択の余地がない子どもを持つ方は、親がきちんと考え、正しい選択をして行動してほしいと願っています。
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