11月末の話なのですが、朝日新聞デジタルに、中食の定番である冷凍食品の価格について記事が出ていました。
冷凍食品って、よく全品半額セールをやってますよね。
スーパーの目玉商品になってたりします。
よくある方法ですが、すごく安い商品をひとつ出して、それでお客を呼び込んで
他の商品も買ってもらうというやり方です。
記事はこの売り方についてのもので、
これは30年も続く単なる「商習慣」だと解説してありました。
文中にもありましたが、今は商品の定価がないも同然で、消費者にお得感を持ってもらうために
メーカーと小売が「あうんの呼吸で」作った「通常価格」に対して「半額」と言っているだけで、
本当はお得でもなんでもないのです。
騙されているとまでは言いませんが、そういう事実を知って買うのと知らずに買うのとでは全然違うと思います。
というのも、生鮮食品も同じように目玉扱いされることがよくありますよね?
たとえばキャベツ50円とか、安いな!と思って買いに走った経験がある方もいるかもしれません。
これ、記事で紹介されていた「冷凍食品」の部分を「キャベツ」に変えただけのように見えませんか?
構造的には、同じ原理のように見えます。
店舗側としては、目玉商品の値段を低くして、他の商品を売ることで
マイナス分を取り返して売上を乗せたい、というところでしょうが、
50円なんて値段で売られたら、野菜生産者が原価割れしているのは確実です。
販売戦略として、生産者も得をするような形になっていればいいのですが、
スーパー側が「30年続く単なる商習慣」を押し通す結果、
生産者だけが泣きを見るなんてことになっていやしないかと私は危惧しています。
少なくとも、野菜が安いなんて誤解をうけるのはたまりません。
– 朝日新聞デジタル「冷凍食品、特売は演出?30年来の「習慣」に
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