ちょっと前の話になりますが、12月7日に参加したセミナーで聞いた、農業の6次産業化の話をご紹介します。
野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社主催の
「6次産業経営力向上セミナー:経営力強化に向けた連携のあり方」というセミナーに参加しました。
具体的な事例発表もあって、経営者の考え方がよく分かって勉強になりました。
参加者は、6次産業化支援コンサルティングやプランニングを行なっている方が多かったようですが、
質疑応答では、成功事例で示された様々な関係団体と、いかによい連携を作り、人間関係を維持できたのか?
という点に注目が集まることが多かったと感じました。
具体的にいうと、提携先を見分けるコツは?とか、どのような相手と組むとうまくいくのか?といった話です。
面白かったのは、2つの事例紹介をした各経営者が、同じ回答をしていたことです。
それは「相手を見るのではなく、自分の経営理念がぶれないかどうかを見る」というもの。
そうしてきたことで、同じような考え方をしている人や賛同者と、
結果としてよい連携関係を結ぶことができるということです。
これは、なにも食品の精算、加工、流通に関わることだけでなく、一般の企業経営にも共通することですね。
ちなみに今回の2事例で紹介された経営理念は以下の通りでした。
1)株式会社 マルタ(土作りと味にこだわる農業者集団)
経営理念:有機農業を農の主流に
私たちの目指すもの:私たちは広義の有機農業、すなわち土作りと味にこだわり、環境保全に配慮した持続可能な農業の実践・普及を通じて健康な社会の発展に寄与したいと考えています。
2)株式会社 大麦工房ロア(菓子の製造、販売)
経営理念:
1.大麦を中心とした持続可能な社会を実現していこう。
2.大麦のすばらしさと可能性を開発し、世界中へ広めよう。
3.日本一の大麦の生産地、地元の大麦を全国へ広めよう。
4.地元を代表する食品メーカーとして、低価格・品質・サービスでNo.1になろう。
5.われわれの成長が地元の活力になるよう努力しよう。
社内の組織設計や事業の方針を考えるとき、
いつもここへ帰って、考える原点としているとのことです。
話はちょっとそれますが、
この一年いろいろな経営者の講演を聴き、経営理念を伺ってきたので、
これをすべてキュレーションしてみるのも面白いかと思っています。
乞うご期待??
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