今年もいよいよ押し迫ってきました。
皆さん大掃除にお正月用の買い出しにとお忙しいかと思います。
年末は最後まで気ぜわしいものですね。年越しそばを食べるあたりでやっと、ほっと一息つけるかも?
そんな風習があるくらい、日本人にとって蕎麦は身近な食べものです。
しかし、その蕎麦について残念な記事を見つけました。
暮れの最後の話題が明るいものではなくて申し訳ないのですが、
最後に食べるものだから是非、知って貰いたい話なのです。
その記事の内容はこんなものでした。抜粋しながらご紹介します。
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ある県で、JAS法などの規定に違反し、そば粉の配合比率が表示基準に満たない麺類220万食を
「そば」と偽装販売していた製造者に対し、
景品表示法違反(不当表示の禁止)で製品の自主回収と再発防止を指示。
製造業者は、そば粉16%から19%の製品を「そば」と表示して販売した。
(JAS法で「そば」と表示できるのはそば粉30%以上)
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ここでひっかかったのは、そば粉が30%というところ。
たった30%しか入ってないくても「そば」なのです。あとは全て、小麦粉です!
これは、蕎麦というよりうどんの一種と表示すべきだと思いますが…
このテキストを書かれた方も言及していますが、
それが法律で規定された値だということ、業者への罰則が自主回収と再発防止であるだけ、
長年バレずに販売できていたという事実。
あらゆる部分に疑問を感じざるをえません。
しかし、それよりさらに事態は深刻なのです。
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また 蕎麦と言うと日本の食べ物の様に思いますが
残念ながら 現在 約8割が中国&米国からの輸入品です。
国産の 蕎麦は2割しかありません。
そして以前は 順調な伸びを見せていた中国産ソバでしたが、
05年10月、中国から輸入したソバの実から発ガン性物質
「アフラトキシンB1」が見つかったことを受けて、
厚生労働省は中国産ソバの実に対してこれまで行っていた
抽出検査を全品検査に切り替えました。
それに伴い 最近は米国産のソバの輸入量が少しずつ増えているようです。
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発がん性物質はもちろんのこと、
やはり心配なのは、食料自給率の低さ。
小麦が輸入に頼っているのはよく知られていることですが、
そば粉までこんな状態というのは、日本人としては悲しい事実です。
世界人口の増加にともなう食糧危機を前に、多大なる食品ロスを抱え、食料自給率は低いというのは
危機管理としてどうなのでしょうか?
今回のそばの話から得られる教訓は、消費者がリテラシーを高めて自衛するしかないということです。つまり表示や巷の情報から真実を読み解く力を持たなくてはいけない。
記事を書かれた方も指摘している通り、自分の鼻と舌を使うという、一番基本的なやり方も忘れてはなりません。
今年の年越しそばは是非、本物の二八蕎麦を!贅沢に十割蕎麦、それも国産なんて素敵です。
皆さん、是非とも蕎麦の味にうるさい日本人になりましょう。
では皆さん、よいお年を。
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