今回は、GAP関連のお話を。
私の仕事のひとつは、GAP(Good Agricultural Practice=適正農業規範)に基づいた
農業経営のコンサルティングをすることなのですが、
それは簡単にいうと、農業にも経営という概念をいれていこうということです。
農水省のほうでも平成23年に、農業経営を指標化するということが宣言されていました。
その指標がちゃんと策定されていることを、つい最近確認したんです。
お役所仕事で遅くなるのかなあと思うこともあったのですが、地道にやっていたんですね。
農水省をすごく嫌っていた、農業生産法人トップリバーの嶋崎社長を
検討普及メンバーとして抱き込んでいるところもやり方が巧み。本気を感じます。
(トップリバーは、農業再生を事業化して業績を伸ばして注目を集めている長野の会社なのですが、
私も会社を訪問したことがあって、その時はじめてGAPが農業経営に役に立つことを実感したのです。)
農業経営基盤強化促進法による認定農業者は、この指標の報告義務もあるようです。
農水省のホームページには、指標を計算するシステムも公開しています。
事業活動を指標化し改善するというのは、他の産業では経営管理として当たり前にやっていることです。
当然、推進されるべきことです。
そこで注目すべきは、GAP対応について指標の運用ガイドで触れられていること。
このところ、GAPに関する関心が高まっているのは肌で感じていましたが、
2013年度からは農業高校で授業としてGAPを教えるようにと指導要領解説書に掲載されました。
今後は農業管理のITシステムでも同様の動きが。
今年はGAPが流行るのかな?
私が活躍できる予感がします。
しかし、GAPといってもいろんな基準、規範があふれているのが日本の実態であり、
何をもってGAP対応と言っているのか確認が必要です。
特にITシステムについては怪しいと思っています。
流行の兆しが見えるものには、注意深く接する必要がありそうです。
– 農林水産省 新たな農業経営指標
– 高等学校学習指導要領解説(農業編)
– クラウドWatch ニュース「ネポンとNEC、農業ICTクラウドサービスを機能強化」
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