2月7日、東京ビッグサイトで行われた「グルメ&ダイニングショー」へ行ったのですが、そこであのタニタのプレゼンを聴くことができました。
タイトルは、「地域食材を活かしたタニタ式健康メソッド」というもの。
しかし講演内容の95%はタニタさんの健康管理の考え方に関するもの。
社員食堂の管理栄養士の方がプレゼンターだったのですが、その内容に感動してしまいました。
今でこそタニタ食堂のレシピ本は大人気、東京駅の地下にも食堂を出すほどなのですが、
自社の社員食堂で低カロリーメニューを出し始めた頃には随分不評だったようです。
そのためでしょうか、健康管理をどのように進めるかということについて、社員にした説明に
いろいろな工夫を感じることができました。
私が推進するGAP(適正農業規範)や経営管理の教科書に、
よく「管理のPDCAサイクルを回せ」という言葉が出てくるんです。PDCAとは
P(Plan)計画して、
D(Do)実行して、
C(Check)確認して、
A(Action)改善実施
というものなのですが、英語なのでとっつきにくい。
しかも、個人経営者である農業生産者の方にもPDCAがあるらしい。その内容がどうも、
P(Please)
D(Don’t)
C(Change)
A(Anything)
らしいのです!
ここを突破するには相当な説明技術が必要です。
ですがタニタさんのプレゼンでは先に紹介したほうのPDCAを、
「はかる➝わかる➝きづく➝かわる」という言葉に置き換え、
これを繰り返しましょう!とシンプルに説明するのです。
ひらがなでの表現、「かわる」「わかる」といった言葉遊びのような要素で
こんなにも伝わりやすくなるのか。目からウロコでした。
ダイエットや健康管理の話から、こんなにもGAPに役立つ「プレゼンのタニタ方式」が得られるとは。
ほんとにこの話は聞いてよかったです。
ところで、タニタ食堂といえばこれ、健康的な食べ方について、こんな分かりやすい指標の話もありました。
まずは、理想的な食事バランスを知る「手秤り」。
主食(炭水化物)、主菜(タンパク質、脂肪)、副菜(野菜などビタミン・ミネラル)を食べる量の目安は、
両手をすぼめて茶碗のような形にした量が主食、
指をとじた状態で、片方の手のひらの量で厚さ1センチが主菜、
両手の指を広げたなかに入る量の野菜、と覚えるといいそう。
次はダイエットの敵3つの「あ」。これは
「あぶら」
「あるこーる」
「あまいもの」です。
野菜を採るにしても、ドレッシングでカロリーが大きく変わるのですが、大さじ一杯分で
ノンオイルドレッシングが12kcal、
和風&中華ドレッシングが30kcal、
ごまドレッシングが53kcal、
マヨネーズが70kcal
だそうです。
こういう簡単なことを覚えておくだけでも、日々の体重や健康管理だけでなく、
子どもたちへの食育にも役立ちそうです。
思考にも体にもいい、タニタ方式。これって「タニタな生活」なんて名前をつけて
パッケージで売り出せるんじゃないかな?と思いました。
まず次のタニタ本は、タニタ式プレゼン術なんてどうですか、と提案してみようかな?
最後に、映画の情報を。タニタ食堂のオープン秘話が映画になったそうです。興味があれば是非。
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